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【元AV女優インタビュー】さつきの場合

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【元AV女優インタビュー】さつきの場合

【元AV女優インタビュー】さつきの場合

2019年3月18日、晴天。
花粉が大量に舞うこの日、流れ出る鼻水を抑えながら、涙でかすむ東京の街を、東京駅に向けて急いでいた。
前回のインタビューからまだ一カ月もたっていないが、新たなインタビューの申込があり、本日実施の運びとなった。
午後0時過ぎ、待ち合わせ場所の八重洲中央口で、特にトラブルもなく無事邂逅。
ファー付きのベージュのコートといういで立ち。
細身ですらりとしていて、マスクで顔の全貌はうかがい知れないが、色っぽい目つき。
これから始まるであろうエロいインタビューへの期待が否が応でも高まる。
インタビュー場所は、八重洲のレンタルルーム402号室。
なぜインタビューするのにレンタルルームである必要があるのかと問われれば、心も身体もくつろげるからとしか言いようがない。
薄暗い部屋の大部分を占めるベッドにお互い距離を置いて腰かけ、おずおずとインタビューが始まる。
本インタビューに応募した動機を問うと、ネットビジネスとしてAV女優アフィリエイトなるシステムのことを調べていたら、たまたまこの「元AV女優募集」ページを見つけたからだという。
1987生。生まれも育ちも東京は府中。
初体験は、18歳の時に家で彼氏と。
「別に痛いということもなく、特別感激したということもなかったです」
高校卒業後は、都内の4年制大学に進学。学部は経済学部。
大学1年生の時、渋谷を歩いていたらスカウトに声をかけられて、AV女優デビューする。
時代は2009年、2008年のリーマンショック後の不況下真っ只中である。
「目的は、お金を稼ぐためです。両親が早く他界しているので、学費は自分で稼がないといけないですし、弟や妹をいざというときに助けなきゃという思いもありました。硬い学部なので、AVのことは一切出さないようにしていました」
企画女優(エキストラ)として出演し、ギャラは大体7~8万円。
「顔出しはしていましたが、バレるのが嫌なので、あまり目立たない役にしてもらってました。」
1本の単価は安いが、数をこなして、月に70~80万円ぐらいの稼ぎがあったと言う。
「ロケなどにも行きましたし、現場では他の女の子とも仲良くするようにしていましたが、友達は作らないようにしていました。当時は彼氏も特にいませんでした。AV男優の方たちは筋肉マッチョな人や紳士なおじさん、汁男優等いろいろな人たちがいましたが、特にベテランの方は派手な演出をしながらも、女の子に負担をかけないように気遣ってくれてました。」
大学卒業後は、アパレル企業に事務として入社。AV女優と2足の草鞋を履くOL時代が始まる。
そんなある時、地元に戻って、昔なじみのバイト仲間と馴染みの居酒屋で飲んでいると、妙な空気が漂っていることに気づいた。
「ニヤニヤしながら、〇〇って知ってる?て聞いてきたんです。」
それは自分の女優名に他ならなかった。
「それ以来、地元には戻っていません。」
同時に過去の自分を捨て去るように、AV女優も引退。
それ以後は、OL生活の傍ら、心機一転、夜のお仕事を始めた。
「はっきり言って、忙しいわりに給料も安いOLより、夜のお仕事のほうが稼げるので、会社も昨年(2018年)辞めました。」
そして、夜のお仕事1本での生活が始まったが、
「OLと異なり、すべて自分の好きなペースで出来ると、生活がすべて夜のお仕事になってしまうんです。夜は不規則になるし」
昼職に戻りたいと思っていた時に、舞い込んできたのが、10年前から継続的に連絡があったスカウトマンからの一通のメールだった。
「AV女優の仕事の紹介でした。10年間ずっとマメに連絡があったけど、ずっと無視していました。でも、風俗やAV等の方面の事情に精通していて信用できます。私に合ったところを紹介してくれます。今は、夜のお仕事をしながら、AV女優としても活動しています」
こうしてAV女優として再デビューを果たした。元AV女優、そして現AV女優、そして未来は…
「夢は特にありませんが、普通に結婚して、子供産んで、お母さんになりたい。婚活も一時期していました。真面目な出会いで、食事に行ったりとかもしたけど、短くて浅い付き合いばかりだったかな…」
聞けば聞くほど、AV女優だからと言って特別なことは何もない。ただちょっと複雑な家族事情を抱えていたり、お金に困っていたりといったことだろうか。
「AV女優も普通の女の子。でも、時間にきっちりしてないとだめです。時間にルーズだとみんなに迷惑をかける。あと、こういう仕事しているんだから、性のことをオープンに語れなくちゃ」
最後に写真を撮らせてほしいと頼むと、快諾してくれた。コートの下には、細身なのに、服を張り裂かんばかりの存在感満点の飽満なバストが。股間が熱くなるのを感じつつも、冷静を装いつつ撮影したのが、冒頭の一枚。
AV女優ではあるが、淫乱というわけではなく、むしろ、決して性を安売りしないプロのオーラが漂う。
元AV女優とはいえ、今もAV女優、なんだか久しぶりに本物のAV女優に会ったような気がした。
2019.03.18

(2110文字)

投稿日時:2019/03/19 11:31 | 更新日時:2019/03/25 12:01

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